毎日料理を作る人にとって、使いやすいキッチンというのはいつでも憧れですよね。しかしそのようなキッチンを実現するためには、やはり費用がかかります。例えば、キッチンのコンロをビルトインにするためにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。

こちらでは、ビルトインコンロにするための費用や製品の選び方、DIYでビルトインコンロの設置はできるのかなどについて解説します。

ビルトインコンロとは

ビルトイン(built-in)とは、「組み込む・造り付けの」などという意味です。従って、ビルトインのコンロというのは、システムキッチンなどにあらかじめ組み込まれているコンロのことを指します。持ち家や、マンションなどでよく見られるタイプのコンロですね。

据置型(置き型)のコンロと比べて見ると、違いが分かりやすいでしょう。据置型というのは、キッチンにコンロを置くための台があり、そこにホームセンターなどで購入したコンロを置いて使用するタイプです。コンロを置く台は、それ以外の作業スペースより一段低く作られているのが特徴です。

一口にビルトインコンロと言っても、IHタイプとガスタイプとがあります。ガスの場合にはさらに、プロパンガスと都市ガスという2種類に分かれます。都市ガスはその名の通り、都市部で見られます。道路にガス管が設置されていて、そこから自宅までガスを引き込むタイプが都市ガスです。

プロパンガスは家の外にガスボンベが設置されて、業者が随時交換に来ます。LPと表記されていると、プロパンガスということです。ガスメーターに12A、13Aなどの記載があれば都市ガスということになります。このガスの種類を間違えると、コンロの使用ができません。

事前に確認することが必要です。

ビルトインコンロのメリット

ビルトインコンロのメリットは何と言っても、見た目にスッキリしていて、掃除も楽にできるという点です。

キッチンに組み込んでしまうため、他の作業スペースとの間に隙間ができません。そのため、一続きに見えてスッキリするのです。また、食材や調味料がコンロとの隙間に落ちて、汚く溜まってしまうということがありませんので、掃除も楽になるというわけです。

さらに、作業スペースとコンロ部分とが一続きになるということは、作業スペースを広く使えるようになるということでもあります。コンロ自体も置き型より大きなサイズにできるため、「ビルトインにしたところコンロが広くなったような気がする」という声もあるようです。

これは気のせいではなく、事実そうなのです。

ビルトインコンロのデメリット

置き型コンロよりもオシャレで、掃除などの手間を遥かに減らしてくれるビルトインコンロですが、やはり費用面の負担は置き型よりも大きくなります。ビルトインコンロの相場は、大体10万円から20万円前後となっています。

置き型のコンロは、ホームセンターで安く購入できるとせいぜい2万円程度というのと比べると、かなり高価ですよね。製品自体が高価なのに加えて、ビルトインコンロには備え付けるための工事も必要となります。特に、これまでビルトインではなかったキッチンをビルトインにするためには、キッチン全体にかなり大掛かりな工事が必要です。

また、ビルトインコンロが故障して交換となった場合、必ず製品全体の交換となります。つまり、コンロが故障する時は、ガス口の全てが調子が悪くなるのではなく、そのうちの良く使うガス口のみが調子が悪くなるということが一般的なのですが、それだけを交換するということができないのです。

製品に10数万円、さらに工事費が数万円かかるということになります。ビルトインコンロの寿命は10年から15年程度と言われていますので、「そろそろかもしれない」と思った人は、予算も前もって確保しておく方が良いでしょう。

また、この寿命はあくまで目安で、コンロを使用する頻度が多いほど、より早く故障する確率が高くなります。

ビルトインコンロに交換したい!工事費はいくら必要?

ビルトインコンロのガス接続は自分でできるのか

前述したように、ビルトインコンロの場合には、新たな設置にしても故障した時の交換でも、費用面での負担が気になります。少しでも費用を抑えるために、自分でビルトインコンロを設置・交換するということはできないのでしょうか。

結論から言うと、あまりお勧めはできません。というのも、経験のない素人の場合、かなりの手間と時間がかかるからです。特にIHではなくガスのコンロの場合には、無理に行うのはやはり危険です。ガス漏れなどの心配があります。

さらに、今あるコンロを取り外したり、新たに設置する作業の中で、システムキッチンを傷つけてしまうこともあり得ます。インターネット上では、ビルトインコンロをDIYで設置する方法というのも紹介されていますが、しっかりと工事をしてくれる業者を選び、お願いする方が安心でしょう。

また、コンロの設置とガス栓接続の工事は全く別物です。自分でコンロを設置することに決めたとしても、ガス栓の接続に関しては、資格を有する人でなければ作業できないことになっています。事故のリスクもありますので、ガス接続は必ず業者に依頼しましょう。

ビルトインコンロからihに交換する場合は、メリットとデメリットを見極めましょう

ビルトインコンロの選び方

最後に、ビルトインコンロの選び方のポイントを紹介します。先に述べたように、自宅のコンロがガスなのか、それともIHタイプなのか、あるいはガスでも、都市ガスかプロパンガスなのかをまず確認しておきましょう。IHの場合には、契約アンペア数の情報も必要です。

ちなみに近年では、安全面やエネルギー問題などを考慮して、ガスからIHに換える家庭が増えています。その際、ガス会社に連絡せずにガス栓などのガス工作物を撤去したり、ガス栓を閉じることは法令で禁じられていますので、必ず事前にガス会社に連絡しましょう。

次に、コンロのサイズです。ビルトインコンロの場合には60cmと75cmの2種類があります。一般的なのは60cmサイズです。

大きい鍋を普段からいくつも使うという家庭でない限りは、60cmで狭いということはあまりないでしょう。また、ビルトインコンロは、置き型コンロのメーカーと大体同じところが製造しています。ノーリツやリンナイなどが有名ですね。

豊富なラインナップが揃っているので、その中で予算と希望に合ったものが、きっと見つかるはずです。最新のものであれば、色々と便利なオプション機能がついているかもしれませんが、価格はその分高くなります。一方で、例え型落ちのものであったとしても、自身の希望を叶えるには充分という製品もあります。

費用を抑えつつ、賢く製品を選ぶためには、自分がコンロに求める希望は何で、自分にとって不要な機能は何なのかという点も、明確にしておくと良いですね。